9月6日から13日にかけて、徳島県の木岐というところに行ってきました。
漁船が並ぶ海と、木々や竹林の生えた山に囲まれた、非常に自然を感じる場所でした。
木岐、海と山を一緒に
この木岐は、南海トラフの巨大地震で発生する津波によって、大きな被害が出ると予想されています。今回は、津波からの避難に対して考えている物事に関する、聞き取り調査を行いました。
津波に対してはやはり危機意識を持っている方ばかりである一方、「高台や山に避難した後、避難生活を送る事の可能な場所がほとんど無い」「住んでいる建物の強度に問題がある」といった問題点も出てきました。
また、木岐での震災後に、住人の方でも作る事が可能な避難用のテントの作成に関しても、検討を行いました。テントの材料には、山に生えている竹を割って部材に使用するなど、「木岐で手に入る物」を前提としました。
避難用テントの作成中の様子
避難用テント、仮完成
初めて利用する竹で、切るのになかなか慣れなかったです。
今後は、この避難用テントの形を再検討し、次回の訪問時には避難用テントの発表を行います。
初めて会う方への聞き取り調査、住民の方からの温かい差し入れ、竹を割る作業の難しさと、多くの物事を体験した出張でした。
今回の調査を研究室に持ち帰り、形にしていきたいと考えています。